中国高級車販売に陰り、BMWは10年来初のマイナス

2015年6月22日 13:57


*13:57JST 中国高級車販売に陰り、BMWは10年来初のマイナス
中国の新車販売市場の失速が一段と目立っている。これまで好調だった高級車販売にも陰りが見られ始めた。BMWの5月販売は、直近10年来で初のマイナス成長に沈んだ。高級車販売の落ち込みについて、販売ディーラーを含む業界関係者の間では、「中国新車販売市場が“量的低迷”から“質的低迷”へと移行し始めた表れではないか」とする懸念が広がっているという。央広網が21日付で伝えた。
メディア統計によれば、5月の中国高級車販売は、BMW、アウディ、ジャガー・ランドローバーの3社が前年割れだった。BMWの5月中国販売は、前年同月に比べて5.5%減少。2005年1月以来、10年4カ月にわたって続いていた「前年実績越え」の記録が途絶た。
アウディも2年5か月ぶりに中国での月間販売を落としている。落ち込み幅が最も大きかった「アウディQ3」は、45.3%減の4644台に細った。
また、ジャガー・ランドローバーの5月中国販売は、前年同月比32.1%減。1~5月では、前年同期に比べて23.0%落ち込んだ。
高級車を含む新車販売が停滞している現状について、中国汽車工業協会の姚杰・副秘書長(副事務局長)は、中国経済の成長減速、構造調整に伴うマイナス影響を指摘。構造的な供給過剰が業界内に存在するとの認識も明らかにした。

【亜州IR】《ZN》

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