どんどん「紙」に近づく電子書籍 AmazonがKindleシリーズ300ppiのディスプレイ搭載

2015年6月22日 12:18

 やはり「紙」媒体はこのまま隅に追いやれていくのだろうか。Amazon.co.jpは18日より、最も人気のKindleシリーズに高解像度のPaperwhiteディスプレイを搭載し、より紙の本に近づいた新しいKindle Paperwhiteの予約販売を開始すると発表した。

 新しくなったKindle Paperwhiteは読書家に愛されているハイエンド機種のKindle Voyageと同じ300ppiの最高解像度のPaperwhiteディスプレイを搭載した。以前のKindle Paperwhiteの2倍のピクセル数で文字を美しく表示し、スクリーンに小さなフォントでより多くの文字を表示しても読みやすいのが特徴。ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合、高解像度になってもKindle Paperwhiteのバッテリーは数週間持続するという。

 このKindle Paperwhiteは読書を楽しむことを第一に設計された。タブレットやスマートフォンとは違い、Eメールやアプリなど気が散る機能もなく、長時間読んでも目が疲れにくいE-inkディスプレイで、静かに、かつ集中して読書できるという。

 Amazon.co.jp によると、Kindleシリーズとは、世界で最も売れ続けている電子書籍リーダーだという。Kindle電子書籍リーダーは購入時のアカウントが登録された状態で届くため、手元に届いてすぐにKindle本の購入も読書も開始できる。(Amazon.co.jpで購入の場合。Wi-Fiおよびインターネットへの接続が必要) また、Whispersync機能で読書の進捗やブックマーク、注釈がすべての端末で共有され、どの端末で読んでいても、すぐに続きを読み始められる。

 さらに、Kindle本は全て自動でクラウドにバックアップされるので、本を失くしてしまう心配はない。いつでも無料で再ダウンロードできる。また、本の「骨格」を即座にチェックできる。書籍に含まれる主要キーワードを抽出し、登場人物、歴史的人物、場所、トピックを一覧表示する。

 そして、多くの英語の本に対応している。Word Wiseで、難しい単語の上に簡単な単語で意味が表示されるので、難易度の高い英語の本もより簡単に読める。

 品揃えは30万タイトル以上の和書を含む320万タイトル以上のKindle本が揃っている。Kindleストアでは最新のベストセラーやKindle シングルス、またコミックなど、豊富な品揃えを低価格で利用できる。

 新しいKindle Paperwhiteは1万4,280円(税込)から、またAmazonプライムの利用者は1万280円(税込)からwww.amazon.co.jp/paperwhiteにおいて予約販売を開始し、30日から出荷を開始する予定。

 どうだろうか。これだけの機能で、紙と同じ解像度で読めるなら利用者は増加するだろう。紙媒体が恋しい筆者のような世代はもう古いものになるのかもしれない。(編集担当:慶尾六郎)

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