日米の注目経済指標:日本のインフレ率は4月実績を下回る可能性
2015年6月20日 15:04
*15:04JST 日米の注目経済指標:日本のインフレ率は4月実績を下回る可能性
6月22日-26日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。
■23日(火)午後9時30分発表
○(米)5月耐久財受注-予想は前月比-0.5%
参考となる4月実績は前月比-0.5%。輸送機器の減少が全体水準を押し下げた。ただし、航空機を除く非国防資本財(コア受注)は+1.0%。5月については、ドル高や石油関連企業の設備投資削減の影響があることから、全体の数字は前月比マイナスとなる見込みだが、コア受注は3カ月連続でプラスになる可能性がある。
■24日(水)午後9時30分発表
○(米)1-3月期国内総生産確定値-予想は前期比年率-0.2%
参考となる改定値は前期比年率-0.7%。速報値+0.2%から下方修正されたが、ほぼ予想通り。確定値については、製造業や卸売の在庫投資の見直しが予想されており、改定値から上方修正される可能性がある。
■25日(木)午後9時30分発表
○(米)5月コアPCE価格指数-予想は前年比+1.2%
参考となる4月実績は+1.2%。需要増加などの要因による物価上昇の可能性は高まっていない。原油安による間接的な影響はなくなりつつあるが、コア指数に大きな変動はない見込み。
■26日(金)午前8時30分発表
○(日)5月消費者物価コア指数-予想は前年比0.0%
参考となる4月実績は前年同月比+0.3%。また、先行指標となる5月東京都区部の消費者物価コア指数は同比+0.2%。5月については、為替相場に多少の変動はあるが、物価上昇につながる要因が少ないため、インフレ率は4月実績を下回る可能性がある。
その他、日米の主な経済指標の発表予定は、22日(月):(米)5月中古住宅販売件数、23日(火):(米)5月新築住宅販売件数、25日(木):(米)5月個人所得・支出、26日(金):(日)5月完全失業率など。《TN》