日立金属が中国磁石メーカーと合弁、ネオジム磁石会社を設立へ
2015年6月19日 13:29
*13:33JST 日立金属が中国磁石メーカーと合弁、ネオジム磁石会社を設立へ
日立金<5486>は18日、中国磁石メーカーの北京中科三環高技術股フン有限公司(中科三環)と合弁で、ネオジム磁石の生産・販売を手がける日立金属三環磁材(南通)有限公司を設立すると正式に発表した。資本金は4億5000万人民元(約89億円)。出資比率は日立金属が51%、中科三環が49%とする。2015年12月の設立を目指す。
合弁会社の設立により、日立金属は中国におけるネオジム磁石事業の原材料調達から製造、販売体制を整備する構え。グローバル市場での競争力を強化し、事業規模の拡大を図る考えだ。操業開始当初の年産能力は2000トンを見込む。16年12月に量産を始める予定。市場規模の成長に応じて、生産増強を図る方針としている。
世界最高レベルの磁力を有するネオジム磁石「NEOMAX(R)」を軸に、日立金属は自動車分野をはじめ、IT・家電分野、産業機械分野、医療・環境・エネルギー分野など、最終製品の小型・軽量化、高効率・省エネルギー化、環境性能向上に欠かせない材料として、高性能磁石を幅広く供給している。合弁パートナーの中科三環はネオジム磁石の中国トップメーカー。日立金属は同社と古くからライセンス契約を結んでおり、高い技術力と供給実績を基に、中国・アジアのみならず、欧米市場への展開も図っている。世界の各国・各地域で環境規制が強化される中、ネオジム磁石の需要は今後、中国を中心としたグローバル市場でさらに拡大していくと見込まれている。
【亜州IR】《ZN》