ソフトバンクと鴻海、AI搭載人型ロボット合弁生産へ

2015年6月19日 09:02


*09:06JST ソフトバンクと鴻海、AI搭載人型ロボット合弁生産へ
感情認識機能を持ったAI搭載人型ロボット「pepper(ペッパー)」の生産・販売をめぐって、ソフトバンク<9984>とその傘下でコマース中国最大手の阿里巴巴集団(アリババ・グループ)、EMS(電子機器受託製造)世界最大手の台湾鴻海精密工業(2317/TW)が提携する。ロボット専業のSoftBank Robotics Holdings Corpを設立する構え。新会社には、ソフトバンクが60%、鴻海精密が20%を出資する。阿里巴巴系のEコマースサイトを通じ、大量に売り出す。阿里巴巴の出資を受け入れる可能性もある。複数の内外メディアが18日までに伝えた。

「ペッパー」は、ソフトバンクが78.5%出資する仏アルデバラン・ロボティクスが開発。2014年6月5日に発表された。本体価格19万8000円に設定し、すでに今年2月、ソフトウエア開発者向けに少量が限定出荷されている。

高さ121センチ、重量29キロ。小学校低学年と同程度に設計した。毎月1000~2000台の規模で、今夏にも一般消費者向け発売に乗り出す。将来的には、簡単な学習能力を具備し、将来的には接客、医療分野、高齢者介護などに応用される見込みだ。

台湾を本拠とする鴻海精密工業は、グループの従業員総数が120万人に上る。うち100万人超は中国に在籍。鴻海グループには、携帯端末OEMメーカー大手の富智康集団(旧社名は富士康国際HD:2038/HK)も含まれる。

【亜州IR】《ZN》

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