「婚活アプリ」使う男性、使わない婚活男性より年収高く「結婚にも積極的」

2015年6月18日 16:44

 ここ数年、Facebookを活用した「恋愛・婚活アプリ」が次々とリリースされている。2009年にはエウレカ(本社・東京)が「pairs」の運営を開始し、ネットマーケティング(本社・東京)は2012年に「Omiai」の提供を始めた。14年には満を持して、リクルートの『ゼクシィ』が「ゼクシィ縁結び」「ゼクシィ恋結び」をスタート。いずれも実名制のFacebookを通した出会いが特徴で、免許証で本人確認を実施するなど「安心・安全」を謳う。

 そんな中、オールアバウトとシーマが、20~30代の未婚男性のうち、スマホを活用した「婚活アプリ」の利用者と非利用者男性それぞれ600人を対象に意識調査を実施したところ、「婚活アプリ」を利用する男性の方が、そうでない男性に比べて年収が高く、結婚にも積極的であることが分かった。

 調査は今年5月、全国の婚活アプリ利用者と、1都3県の非利用者を対象に、ウェブアンケートで実施(両者とも現在、婚活中の男性のみ)。有効回答数は、婚活アプリ利用者が600人、婚活アプリ非利用者が600人で、計1200人。年代は、20代と30代がそれぞれ50%ずつとなっている。

 現在の年収は、どちらも「300万円以上~500万未満」(アプリ利用者:39.4%、非利用者:41.5%)が最も多く、次いで「300万円未満」(アプリ利用者:30.5%、非利用者:34.3%)だった。なお比較的、高所得層の「500万円以上~700万円未満」については、婚活アプリを利用している男性の方が、利用していない男性よりも5.5ポイント多く(15.5%)、「700万円以上」の高所得層も5.4%いた。婚活アプリ非利用男性のうち、「700万円以上」は3%にとどまった。

 穿った見方をすれば、それほど年収に差はないともいえるが、婚活への「意欲」には大きな違いがあるようだ。現在の結婚願望については、「すぐにでもしたい」と答えた男性が、アプリの非利用者では10.8%にとどまる一方、利用者はその約2.5倍の26.2%も存在した。また、「特に結婚願望はない」と回答した人の割合は、アプリ利用者で23.7%、非利用者で60%で、両者とも「恋愛・結婚活動中」という同じ状況にあるにもかかわわらず、結婚願望には大きな差が出ている。

 さらに結婚願望がある人を対象に、交際相手ができた場合、どのくらいの期間を経て結婚をしたいか尋ねたところ、「半年以内」と回答した人はアプリ利用者で27.3%、非利用者では15.5%と、12ポイント以上も差が開く結果になった。全体的に、婚活アプリを利用する男性の方が「結婚」という目標に対して、より明確に期限を設定しているようだ。(編集担当:北条かや)

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