殺人ロボット(自律型致死兵器システム)は規制されるべきか
2015年6月18日 16:32
maia 曰く、 「lethal autonomous weapons systems (LAWS):自律型致死兵器システム」、いわばAI兵器の倫理問題を論じたネイチャー(5月27日付電子版)掲載の論文「Robotics: Ethics of artificial intelligence」が話題になっているらしい(産経新聞)。
すでにこのような兵器は技術的には実現可能で、韓国サムスンのグループ会社サムスンテックウィンと高麗大学が共同開発したSGR-1はすでに非武装地帯に配備されている。SGR-1は5.56mm機関銃と40mmグレネードランチャーを備え、赤外線センサーなどで敵兵を自動的に感知し、3.2km先の標的を確実に殺害することができるという。まだ銃撃許可は人間が出しているというが、もはや殺人ロボットとは紙一重だ。
敵を自動識別ないし照準して射撃する、命中精度を上げるようなシステムは昔からあるはずだが、射撃判断まで踏み込むところに、違和感を感じるのか、対人兵器としての殺人ロボットにある種の不気味(の谷)を感じるのか。なお国連のCCW(Convention on Conventional Weapons)の会合でLAWSは既に討議の対象となっている(2015 CCW meeting on killer robots)。
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