中豪がFTA署名、貨物85%でゼロ関税実現へ

2015年6月18日 08:38


*08:41JST 中豪がFTA署名、貨物85%でゼロ関税実現へ
中国とオーストラリアは17日、自由貿易協定(FTA)に正式署名した。協定の範囲は、貨物貿易、サービス貿易、投資、ルールなど10分野を超える領域に及ぶ。交渉がスタートしたのは2005年4月。10年あまりの歳月をかけて交渉がまとまった。

貨物貿易に関しては、85%の品目で自由化に踏み切る。中国の主要輸入品は、牛肉、羊肉、ワイン、乳製品、エビ、アワビなど。乳製品に関しては、現行20%の関税を向こう4~11年間にかけて段階的に引き下げていく。ワインの関税12~20%についても、向こう4年内に撤廃。牛肉の関税12~25%も、向こう9年内に撤廃する。

両国間の貿易額は、2014年に1369億米ドルまで増大。2000年との比較で16倍に膨らんだ。中国による豪州向け投資額は、2014年末までの累計で749億米ドルに上っている。

中国が各国と交わしたFTAは、これで14件に拡大。ASEAN諸国、ニュージーランド、韓国、シンガポール、パキスタン、チリ、ペルー、コスタリカ、アイスランド、スイス、韓国など22カ国・地域と貿易を自由化した。

【亜州IR】《ZN》

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