パスワード管理サービスを提供する米LastPass、攻撃を受けて暗号化されたマスターパスワードなどを流出

2015年6月17日 15:41

insiderman 曰く、 パスワード管理サービス「LastPass」を運営する米LastPassのシステムが攻撃を受け、登録者の電子メールアドレスやパスワードを忘れた際の質問文、マスタ-パスワードなどが流出したと報じられている(CNN)。

 LastPassは独自のクライアントをローカルPCにインストールすることで、あらかじめ登録しておいたID/パスワードなどを呼び出して自動入力できるシステム。ユーザーは最初にマスターパスワードを入力すれば、それだけでパスワードでのログインが必要なサイトに簡単にログインできる。

 LastPassではクラウドによるパスワード共有機能もあるため、もし暗号化されたマスターパスワードから平文のマスターパスワードが特定されてしまった場合、登録しているすべてのパスワードが窃取されてしまうことになる。

 セキュリティ対策としてサービス毎に異なるパスワードを使用するというのは知られているが、複数のパスワードを管理するのは面倒であるため、こういったパスワード管理ツールがおすすめされる場合もあった。しかし、パスワード管理ツールではマスターパスワードが漏洩してしまうと被害が大きく広がる可能性があるという問題が指摘されていた。

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