中国サイバー警察が公式サイト開設、24時間体制で監視

2015年6月17日 08:40


*08:44JST 中国サイバー警察が公式サイト開設、24時間体制で監視
これまで謎のベールに包まれていたインターネット犯罪を取り締まる中国ネット(サイバー)警察の実態が明らかになりつつある。全国50省・直轄市の公安機関は今月1日、中国語で「網警巡査執法」と呼ばれる「ネット警察」の公式アカウントを微博(ウェイボー)、微信(WeChat)などSNSに一斉に開設した。複数の中国メディアが14日付で報じた。

「ネット警察」の主要任務は、◆24時間体制によるネット監視・巡回を実施し、ネット上の各種犯罪や有害情報を摘発する、◆ネット犯罪やネット上の有害な言論を法律に基づき処罰する、◆典型的なインターネット犯罪の前例やその予防策・対処法の公表、◆ネットユーザーから通報を受け、違法行為の取り締まりを行う———など。

こうしたネット警察は、首都北京だけでも1000人の専門警官が活動しているとされる。ただ北京市のネットユーザー数は14年12月末時点で1593万人に達していることから、ネット社会の治安維持には人手不足が否めないという。なお、専門警官の平均年齢は32.6歳、学歴は大卒が全体の96%を占める。80後(80年代に生まれた世代)や90後(90年代に生まれた世代)が多く、若く高学歴なのが特徴だ。

これまでネット犯罪をいわば水際で防いでいたインターネット警備担当組織が公式サイトを立ち上げ、表舞台に躍り出た背景には、急増するネット犯罪に対し、ネット上の警察遭遇率を引き上げることで、犯罪未然防止の抑止力としたい考えと見られている。

【亜州IR】《ZN》

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