本土市場で大株主の保有株売却加速、5カ月で約4000億元に

2015年6月16日 10:48


*10:50JST 本土市場で大株主の保有株売却加速、5カ月で約4000億元に
本土マーケットで今年1-5月、大株主による株式売却の規模が約4000億人民元(約7兆9400億円)に達した模様だ。17日付香港経済日報などが報じたもので、すでに昨年通期を上回る水準という。
金融情報サービスの同花順iFindによると、年初から5月末までに上場企業1072社が大株主または経営陣の保有株売却の公告を発表。その売却株式は約3598億人民元に膨らんだ。特に、4月に上海総合指数が4000ポイントを突破してから売却の動きが加速。397社の大株主が売却し、その規模は約1895億人民元に上った。この分だけで、すでに昨年通期に匹敵するという。
長期保有を目的にした戦略投資家、コーナーストーン・インベスターによる売却も増えている。西南証券によると、5月の同売却額は1090億人民元に膨らみ、前月に比べて倍増したという。
「国家隊」の異名を持つ政府系ファンドの中央匯金も放出。5月26日に中国工商銀行と中国建設銀行のA株をそれぞれ16億人民元、19億人民元相当ずつ手放した。


【亜州IR】《ZN》

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