「憲法の字面を蔑ろにする政治は退場させねば」共産・志位委員長
2015年6月16日 11:20
日本共産党の志位和夫委員長は15日、自民党の高村正彦副総裁が「憲法学者は憲法の字面に拘泥する」などと語ったことに小林節慶応大名誉教授が「言葉にこだわる学者を煩わしいと思うなら、それは政治家の慢心。…『字面』を蔑ろにすれば、その先にあるのは独裁政治」との言葉を紹介し「その通り。権力を縛る憲法の字面を蔑ろにする政治は退場させねばなりません」と政権からの退場に向けた流れを視野に呼びかけた。
民主党の長妻昭代表代行は2万人を超えた14日の国会包囲行動での街頭演説で「最高裁砂川判決は駐留米軍が憲法9条第2項で保持を禁じられた戦力に当たるかどうかが争われた裁判。どこをどう見ても集団的自衛権の行使をわが国に認めているとは読めない。こんなおかしな解釈は撤回させなくてはならない」と呼びかけた。
長妻代表代行は「(環境変化で)領域の警備を万全にしていくことは必要と考えているが、だからと言って、地球の裏側で自衛隊が武力行使出来る、集団的自衛権を際限なく行使できるとするのはおかしい」と批判。「安保政策は政治家が決めると自民党は言っているが、憲法の範囲を越えて法律を制定してはいけないという前提を忘れている」と強くけん制した。(編集担当:森高龍二)