(中国)ネット化する消費行動、欧州など外資は不意を突かれる
2015年6月16日 08:13
*08:13JST (中国)ネット化する消費行動、欧州など外資は不意を突かれる
家庭用品の多国籍企画・卸大手ユニリーバは2014年、中国での売上高が約30年ぶりに
大幅減少した。同社は、大幅減収について、中国経済の成長鈍化や消費者の支出減少
だと説明した。
ただ、業界専門家は、ユニリーバの大幅減収について、インターネット化する消費行
動が店舗の売上高の大幅減少につながっているとの見方を示した。大幅減収に陥った
企業がユニリーバに限らず、スイスの日用消費財メーカー、ネスレも店頭で売り切れ
ない商品を相次いで処分している。
一方、Eコマース(電子商取引)の売上高が右肩上がりで急上昇している。スマート
フォンの急速な普及に伴い、中国のネット化消費行動の伸び率が外国を大幅に上回っ
ている。統計によると、ネット消費者の人数は2007年の4600万人から現在の4億6100
万人に急増しているという。
また、ネット化する消費行動が外資だけでなく、国内企業も戦略の変更に直面してい
る。多くの中国の家電や電子部品小売大手は実体店舗を相次いで縮小していると報じ
られている。《ZN》