映画『EDEN』90年代フランス、若きDJの栄光と挫折 - ダフト・パンクの楽曲に乗せた予告編も
2015年6月13日 14:35
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ダフト・パンクなどに代表されるフレンチ・ハウス時代の夜明けを描いた映画『EDEN/エデン』が、2015年9月に全国公開される。監督はカンヌの「ある視点」部門で審査員特別賞を受賞し、Variety誌で“世界で注目すべき映画監督ベストテン”に選出されたフランスの新鋭ミア・ハンセン=ラヴ。
90年代フランスを舞台に、レイブやエレクトロ・ミュージック誕生から、ダフト・パンク(Daft Punk)、ディミトリフロムパリ(Dimitri from Paris)、カシアス(Cassius)のような優れたミュージシャンを代表とする“フレンチタッチ”ジェネレーション。本編は、エレクトロ・ミュージックが台頭する世代のエネルギーや、野心を象徴するひとりの DJ の成功と挫折、愛と友情を時代と共に描いた青春ドラマとなる。
予告にはダフト・パンクの楽曲が使用されており、 代表曲「One More Time」から「Wiyhin」へとつながるくだりは、主人公の栄光と挫折を感じさせる。DJとして一気にパーティーの主役となり、成功し、やがて最先端のクラブシーンに遅れていく主人公たち。対して、今や世界中で爆発的な人気を誇るエレクトロ・デュオ、ダフト・パンクが誕生する様子を実際のエピソードを盛り込みながらリアルに再現しているのも注目だ。
往年のクラバーから若者まで、次々と繰り出されるクラブシーンのトラックリストに揺られながら、本作を楽しんで欲しい。
■ストーリー
90年代フランス。エレクトロ・ミュージックが台頭する波に乗り、大学生のポール(フェリックス・ド・ジヴリ)は、親友とデュオを作り、DJとして活動を始める。ガラージを中心にミックスする彼らの“Cheers”は瞬く間に人気となり、パリで最も熱いクラブで開催されるパーティの主役となっていく。その狂騒的な成功に酔いしれるうち、ポールの生活の歯車は少しずつ狂い始める。音楽にのめり込み、狂った金銭感覚により経済状況はしだいに悪化、ドラッグに溺れ、恋人との関係も破綻を繰り返すように。やがてポールが生み出す音楽は、最先端のクラブシーンと少しずつ乖離していく――。
【作品詳細】
『EDEN/エデン』
公開時期:2015年9月
監督・脚本:ミア・ハンセン=ラヴ 『あの夏の子供たち』『グッバイ・ファーストラブ』
共同脚本:スヴェン・ハンセン=ラヴ
撮影:ドニ・ルノワール『エンジェル』 『8月の終わり、9月の初め』
出演:フェリックス・ド・ジヴリ、ポーリーヌ・エチエンヌ、ヴァンサン・マケーニュ
提供・配給・宣伝:ミモザフィルムズ
2014/フランス/カラー/131分/DCP/シネスコ/ドルビー5.1ch/PG12
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