4月の青函トンネル列車発煙事故、メーカーも想定していなかったスイッチ操作が原因

2015年6月12日 10:53

 青函トンネルで今年4月、走行中の列車から煙が発生する事故が起きていたが、JR北海道がこの事故の原因について、「不適切なスイッチ操作」が原因であったと発表した(毎日新聞)。

 「前進指令スイッチ」を切った状態で走行後、再びこのスイッチを入れて走行したところ、モーターへの電流を制御する装置が進行方向を実際とは逆に認識。そのためモーターの回転数を検知する装置が故障したと判断され、モーターに「基準の約1.4倍」という電流が流れてモーターが過熱したという。

 このようなスイッチ操作は想定されていなかったという。また、今後は回転数を検知する装置が故障したと判断された場合、モーターへの電流を遮断するよう改修するとのこと。

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