ソユーズTMA-15M宇宙船、国際宇宙ステーションから出航 22時43分に帰還

2015年6月11日 19:45

 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在していた、3人の宇宙飛行士を乗せた「ソユーズTMA-15M」宇宙船が、協定世界時2015年6月11日10時20分(日本時間2015年6月11日19時20分)、国際宇宙ステーション(ISS)のラスヴェート(ラスヴェット)・モジュールから出航した。

 ソユーズTMA-15Mはこのあと単独で飛行を続け、日本時間21時51分に軌道を離脱するための逆噴射を行い、22時20分に大気圏に再突入し、そして22時43分にカザフスタン共和国のジェスカズガンの南東にある草原地帯に着陸する予定となっている。

 ソユーズTMA-15Mには、第42/43次長期滞在員として2014年11月24日からISSに滞在していた、テリー・バーツ(NASA)、アントン・シュカプレロフ(ロスコスモス)、サマンサ・クリストフォレッティ(欧州宇宙機関(ESA))の3人が搭乗している。

 当初の計画では、ソユーズTMA-15Mの帰還は5月14日に予定されていたが、4月28日にプログレスM-27M補給船が打ち上げに失敗した影響で延期となり、約1か月遅れでの帰還となった。

 また、ソユーズTMA-15Mは6月9日に、ISSとの通信試験中にスラスター(小型のロケット・エンジン)が突如、意図せず噴射する事故を起こしている。噴射によりISSの姿勢が変化したものの、NASAやロシア連邦宇宙庁によるとISSの船体や宇宙飛行士たちに大きな影響はなかったとし、今回のソユーズTMA-15Mの帰還にも影響はないとしている。

写真=NASA。

■Expedition 43 Undocks and Begins Voyage Home | Space Station
https://blogs.nasa.gov/spacestation/2015/06/11/expedition-43-undocks-and-begins-voyage-home/

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