東京海上HD、米保険会社を約9,400億円で買収
2015年6月11日 17:12
東京海上ホールディングスは10日、子会社の東京海上日動火災保険を通して、米国の保険会社HCCインシュアランス・ホールディングス(HCC Insurance Holdings)を買収することで合意したと発表した。買収総額は約75億3,000万ドル(約9,413億円)。
HCC社は、アメリカ・デラウェア州ウィルミントン市に登記上本社、テキサス州ヒューストンに本拠を置く会社で、1974年設立。資本金は1億2,679万4000ドル(約156億円)。従業員数は約2,500名。
HCC社グループでは、北米で医療・傷害保険、会社役員賠償責任保険、航空保険、保証・信用保険、農業保険など、イギリス、スペイン、アイルランドなど北米以外では、エネルギー業界向け保険、海上保険などをそれぞれ扱っているという。
買収にあたり、東京海上HDはアメリカ・デラウェア州に特定目的会社(SPC)を設立し、HCC社と合併させ、100%の株式を取得し、10~12月期中に買収手続きを完了する予定にしている。
同社は、買収により、海外保険事業の収益を買収前の38%増にあたる約1,750億円にし、グループ全体に占める海外保険事業の割合を38%から46%に引き上げる。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る)