韓国からの入境者にMERS警戒、発熱なら一律検査=香港当局

2015年6月5日 08:43


*08:47JST 韓国からの入境者にMERS警戒、発熱なら一律検査=香港当局
中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大防止のため、香港衛生署は1日から、韓国から香港に入る入境者全員に対し警戒レベルを引き上げた。発熱や呼吸器の異常が確認されれば、疑い例として対処する。

韓国から香港を経由して中国広東省に入った韓国人男性(44)は、先ごろMERSへの感染が確認された。韓国人男性は、香港に滞在中、少なくとも100人以上と接触した。これまでに29人が隔離され、観察を受けている。接触した人の中にはその後、マカオと香港を往復した例もあった。

同署は韓国政府に、金姓の男性が香港来訪前に訪れた医療機関2カ所の名前を伝えるよう再三要請したが、これまで回答はないという。韓国は出国規制の実施を見送っている。

このため香港衛生署と医院管理局は、韓国からの入国者に対する警戒レベルを引き上げ、14日以内に韓国ソウルの医療機関を訪れたことがあり、発熱や呼吸器の異常が見られれば、一律に疑い例として対処することにした。

香港衛生署防護センターによると、韓国人男性は、韓国京畿道烏山市民で、LGの品質管理のエンジニア。このほど広東省恵州市で開かれたLGエレクトロニクスのLED品質交流会に出席した。

【亜州IR】《ZN》

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