新型「ロードスター」で初導入、確認しやすいマニュアル「電子取扱説明書」
2015年6月4日 13:08
待望の「マツダ・ロードスター(海外名:Mazda MX-5)」が4代目に生まれ変わって、5月20日に正式に発表となった。マツダとしてのブランド・アイコンとも言えるロードスターはどう変わったのか。マツダが常に言ってきたライトウエイト・スポーツを「守るために変える」モデルチェンジである。
その発売を開始した新型「マツダ・ロードスター」で初めて、車両の使用方法やメンテナンス方法などを、インターネットを活用してより確認しやすくした「電子取扱説明書」を導入したと発表があったので報告する。
今回導入する「電子取扱説明書」は、取扱説明書を電子化することで、日常的なクルマの使い方やメンテナンス方法に加えて、「i-ACTIVSENSE」や「MAZDA CONNECT」など、先進技術の使用方法や特徴、留意点などをより簡単に、より楽しく確認することができるようにしたという。
これはインターネットで調べられるようにして欲しいというユーザーの要望に応えた恰好で成立した機能だ。「多機能化する装備をしっかり活用して」、「もっと安心安全にクルマを使っていただきたい」というマツダの考え方を具現化したシステムである。
なお、「電子取扱説明書」は新型「ロードスター」における導入を機に、「マツダ CX-5」以降の新世代商品に順次展開していく予定だ。
「電子取扱説明書」の特徴は以下に列記する。まず、何と言っても多彩な検索機能で確認したい情報にアクセスがしやすいことが挙げられる。
検索方法は3つだ。知りたい情報に容易にアクセスできるように「ビジュアル検索」「シーン別検索」「キーワード検索」を用意する。写真を掲載した「ビジュアル検索」を使えば、「+」をPCでクリックすれば操作や機能の説明を、調べたい部位から検索し閲覧することができる。「シーン別検索」では、操作や機能の説明を、利用シーンから検索し閲覧することが可能。「キーワード検索」なら、操作や機能の説明を、キーワードから検索し閲覧することが出来る。
加えて、キーワード検索ならば、最初の文字をインプットするとリストが表示される「予測変換」や、例えば「かぎ」とインプットするとキー関連のワードリストが表示されるなど、一般的な言葉でも検索できる「あいまい検索」の機能を持たせているなど、直感的に理解できるよう動画での説明を充実させている。
また、パソコンやスマートフォンなど端末を選ばず利用可能なことも大きな特徴だ。画面のサイズに合わせてレイアウトが自動的に変わるなど、使いやすさを重視した設計となっている。
販売を開始しら新型ロードスターの量産モデルは、すでに3月5日から本社宇品第1工場で日本向けの右ハンドル仕様の生産を開始。販売店では先行商談を開始していた。発売開始時点で、受注が6000台以上となっており、スタートダッシュは決まったといえる販売状況だ。
新型は車両重量を部品1グラム単位で徹底して削り、軽量化にこだわったスポーツモデルだ。マツダによると「ボディ重心部から遠いフロントフェンダーなどのオーバーハング部分と高い(ソフトトップの骨格)部分などに軽いアルミ部材を使っている。(編集担当:吉田恒)