Amazon、イギリスでの売り上げに対する租税回避を行わない方針へ

2015年5月27日 10:06

あるAnonymous Coward 曰く、 GoogleやAmazon、Appleなどのグローバル企業による「節税」は長らく批判の対象となっており、「Google税」などと呼ばれる対抗策を導入する国も増えつつある。AmazonはこのようなGoogle税に屈する最初の企業になるようだ(GuardianbetanewsSlashdot)。

 Amazonはこれまでの11年間、税率の低いルクセンブルクで上場し、イギリスで発生したオンライン取引はルクセンブルク経由で支払ってきた。AmazonやApple、Googleといった多国籍企業のこうした租税回避策は長期かつ金額も大きなことから、欧州委員会が乗り出す事態となっていた(CNET)。

 この問題に対し、イギリスでは今年の4月から多国籍企業がこうした租税回避を行った場合25%の税金を課すという新税「移転利益課税(Diverted Profits Tax)」を導入することを決定した(過去記事)。これに対し、Amazonは5月のはじめからイギリスで販売された製品に関連する税はイギリスで支払うことを決定したという。この決定は、GoogleやApple、Microsoftといった他のIT企業にもおよぶ可能性があるという。

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