名古屋大で遺伝子組み換え植物が流出

2015年5月25日 17:35

あるAnonymous Coward 曰く、 名古屋大学は22日、遺伝子組み換え実験に用いられた「シロイヌナズナ」が適切に廃棄されず、同大学のキャンパス内5か所で自生しているのが見つかったことを明らかにした(プレスリリース読売新聞朝日新聞)。

 今回の流出は、そもそも同大学には自生していないはずのシロイヌナズナが屋外で発見されたことから明らかになったもののようだ。調査の結果、大学の土置場及び圃場計5か所120m2から、結実しているものも含む約3,100株のシロイヌナズナが発見された。そのうち589株のDNAを調査した結果、332株が実際に遺伝子組み換え植物であった。文部科学省によると、遺伝子組み換え植物の流出は日本では初めてだという。同大学では周辺の土を回収するとともに除草剤を散布しており、流出による環境への影響はないとしている。

 流出の原因は、研究に使った土や植物を高温高圧で死滅処理する機械に不具合があり、十分な不活性化が行われなかったためだという。同大学では実験を中止するとともに再発防止策を検討するとしている。

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