ヤフー、人工知能技術「ディープラーニング」で音声認識精度を向上
2015年5月20日 09:21
ヤフーは19日、人工知能技術「ディープラーニング」を音声認識エンジン「YJVOICE(ワイジェイボイス)」に実装し、認識精度を大幅に改善させ、サービス提供を始めた。同社の18あるスマートフォン・タブレットアプリ、ウィジェットで精度が向上した音声認識機能が利用できる。
「ディープラーニング」は脳神経細胞の働きを工学的にモデル化した手法で、人工知能の分野において大きな注目を集めている技術。様々な事例の膨大なデータが必要になるが、同社は「Yahoo!検索」「音声検索」などで蓄積したビッグデータを生かし、2013年から研究を始めていた。また、さらなる技術の深化のために東京工業大学の篠田研究室(篠田浩一教授)との共同研究なども進めている。
今回、特に向上したのは騒音下における認識精度。騒音などによる誤認識の約3分の1で精度が改善されたという。
精度が向上した音声認識機能が利用できるのは「iOS、Android用」アプリでは、Yahoo! JAPAN、Yahoo!音声アシスト、Yahoo!カーナビ、Yahoo!地図、Yahoo!乗換案内、「iOS用アプリ」は、音声検索、GYAO! KIDS、Yahoo!ショッピング、「Android用」アプリ、ウィジェットは、Yahoo!ブラウザー、Yahoo! JAPANウィジェット、Yahoo!検索ウィジェット、Yahoo!ファイナンス、Yahoo!あんしんねっと。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)