Facebookのデータ保存用サーバーラック、HDDを積み過ぎてキャスターが壊れる
2015年5月19日 16:11
Facebookが、同社が構築しているコールドストレージ(バックアップ専用のストレージ)システムについてブログで詳細を明らかにした(The Bridge)。
このコールドストレージはFacebookユーザーが投稿した画像などを保存する目的で構築されているとのこと。ユーザーが投稿する写真の数は増え続けているため、効率的かつ安全にデータを保存しておかなければならない。そのためFacebookはデータセンターの設計といったインフラ面までも含めて独自のシステムを開発して利用しているという。
Facebookはデータセンター向けにオープンなサーバーやストレージなどを開発するOpen Compute Projectを立ち上げており、ラックやストレージサーバーはここで公開されているものをベースにしているという。ストレージサーバーは2Uに15台のHDDを搭載できるようになっており、合計41Uの1つのラックに計16基、240台のハードディスクを搭載できるシステムを使用しているそうだ。ところが、このラック2つ分、480台のハードディスクを搭載した重量は約1.1トンという重量になり、ラック移動用に取り付けられているホイールが壊れるという事態も発生していたという。
そのほか、データを冗長化させつつもコピーを保持する数を削減するためより効率的なシステムを開発したりと、さまざまな工夫が行われているようだ。
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