他人の不幸を喜ぶ感情、2歳児にも備わっている?

2015年5月16日 17:00

eggy 曰く、 他者の不幸を喜ぶ「シャーデンフロイデ」という感情は、人間の2歳児にも既に芽生えているようだ。シャーデンフロイデは不平等に対する反応であり、種が生き残るための重要な感情なのだそうだ。犬や猿でもその行動からシャーデンフロイデを感じていることが分かっている(OZY)。

 イスラエルのハイファ大学が、2歳から3歳の子供とその母親、そしてその友達からなる3人グループ35組にシャーデンフロイデの実験を行った。子供達を仲良く遊ばせている間、母親は読書に耽るという「平等」の状況を作った場合と、母親が友達だけを膝に乗せて絵本の読み聞かせを行うという「不平等」の状況を作った場合で、母親がテーブルに置かれたコップを倒して水をこぼした時の子供の反応を調べた。

 すると「不平等」な状況では、子供は飛び跳ねて手を叩いて喜び、一方の「平等」な状況では、そうした喜ぶような反応は見られなかったとのこと。この結果、シャーデンフロイデは不平等に対する反応から発展したものであることが分かるとのこと。しかも、2歳児で既にこうした反応がみられるということは、シャーデンフロイデが社会や文化の影響を受けて形成されるものではなく、人間にとって実に基本的な感情であることを示しているとのこと。

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