カワサキ「Z250」の15年モデル、ABSとアシスト＆スリッパークラッチを搭載―クラス初の試みに新走行感覚の期待
2015年5月14日 20:32
重厚で力強いフォルムの250バイクがカワサキから新発売された。5月15日発売のカワサキZ250ABSはその重々しい外見にふさわしく、ブルーとグレーを基調にした格調高いカラーリングだ。250ccとは思えない骨太の外見はストリートの風景の中でも一段強い輝きを見せるだろう。
走りの楽しみを追求するカワサキが、250ccクラスの自動二輪にABS（アンチロックブレーキシステム）を初めて導入。そしてアシスト＆スリッパークラッチをNinja250に続いて搭載。これまでビックバイクやツアラータイプの高排気量車にのみ搭載されていた機能を250ccクラスでも初めて実現してみせた。これまで大型バイクの代名詞のように言われていた二つの機能を中型バイクでも経験できるようになったのだ。
ABS（アンチロックシステム）は走行中の急な制動や制動に伴う車輪のロックをコンピュータ制御で未然に防ぐシステムだ。もともと自動車や電車、バイクでも大型車などで導入される傾向があったが、このクラスのバイクでは初めての試みだ。
アシスト＆スリッパークラッチレバーはクラッチレバーの操作感を軽くしながら、高負荷時の駆動力を確実にリアに伝えることができる。そればかりか過度なエンジンブレーキのバックトルクを逃し、リアタイヤのホッピングやスリップを抑え、安定した走行を維持するのだ。
ABSの安定したブレーキングに加え、スムーズなクラッチ機能が加わり、Z250ABSはストリートからワインディングまで今まで以上に幅広い領域での様々な走りのパフォーマンスが期待できるバイクだ。
Z250ABSはクォーターストリートファイターとしてたくましく、そして力強く走りながら、スムースなブレーキングとさわやかなクラッチイングを250ccクラスに初めてもたらした。新機能で洗練されたZ250ABSがこのクラスのバイクに新しい走りの楽しさを提供してくれる。
メーカ希望小売価格55万3,500円（本体価格51万2,500円、消費税4万1,000円）。（記事：腰塚雄壽・記事一覧を見る）