生命科学インスティテュート、再生医療開発のClioを買収

2015年5月14日 18:56

 生命科学インスティテュート(LSII)は14日、再生医療分野への参入のため、Muse 細胞を利用した再生医療開発を進めるClioの全株式を取得し、連結子会社とすると発表した。

 Clioは 2009年に設立されたMuse細胞に関する独占的使用権を保有するベンチャー企業であり、現在Muse細胞を用いた再生医療製品の臨床応用に向けた研究開発を実施している。Muse細胞は、2009年に東北大学の出澤真理教授らのグループにより発見された多能性幹細胞。三胚葉性の分化能を示す多能性を有する一方、もともと生体内の間葉系組織内に存在する自然の幹細胞であり、腫瘍化の懸念が低いなど安全性にも優れる有望な幹細胞だという。

 LSIIは三菱ケミカルホールディングスのヘルスケア事業会社として発足し、「創薬・製薬支援」「健康・医療 ICT」「次世代医療」を事業セクターとして位置付けている。Clioの事業を傘下に収めることで再生医療事業を核に、周辺事業への展開も検討していく。

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