【中国の視点】独BMW:中国での黄金時代は終結、生産縮小へ

2015年5月13日 08:11


*08:11JST 【中国の視点】独BMW:中国での黄金時代は終結、生産縮小へ
ドイツの高級車大手BMWが中国での生産台数を縮小することを検討している。今年1-3月期の販売台数が急速に減少したことが背景にある。

専門家は、中国でのBMWの黄金時代がすでに終結しており、2ケタ成長は過去の歴史だとの見方を示した。

中国での販売台数が急速に縮小している背景について、中国政府がBMWとメルセデス・ベンツの車体および部品に対して過剰な利益を搾取しているとみており、調査を実施したことが挙げられた。また、中国市場で販売されているBMWのデザインがやや古いことも一因だと分析されている。

BMWの営業部は、中国での生産台数を減少させる計画を示した。同時に、中古車の販売に注力する方針も明らかにした。欧米市場では、高級中古車が全体の70-80%を占めているとは対照的に、中国の高級中古車市場はわずかであると指摘。今後は中国における高級中古車に対する需要が高まるとの見方を示した。

ただ、最近の富裕層は目立たない生活を好む傾向があるほか、中国における腐敗取締りの強化に伴い、高級車の購入資金も調査の対象となっているため、高級車市場はこれまでの急速な伸びを継続することが困難であると予測されている。《ZN》

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