国際通貨基金(IMF)の対ギリシャ「プランB」
2015年5月11日 12:49
*12:49JST 国際通貨基金(IMF)の対ギリシャ「プランB」
本日のユーロ圏財務相会合では、ギリシャ債務問題の決着は無い、と予想されている。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、「IMFがギリシャのデフォルトの可能性で緊急計画を策定中」と報じており、ショイブレ独財務相は、ギリシャの突然のデフォルトに警戒すべき、と警告している。
ギリシャ政府は、明日12日にIMFに対して7.74億ユーロの債務返済の期限を迎える。
もし債務が返済されなければ、IMFは、2週間後に支払いを催促し、それでも支払いが無ければ、「債務を履行しない重大性」を通知し、2週間後に専務理事が債務の履行期限が過ぎたことを理事会に通知して、ギリシャのデフォルトを確認する。
IMF向け債務がデフォルトとなれば、クロスデフォルト条項に基づき、欧州救済基金を含む他の一部債権者もデフォルトを宣言できる。
また、アクセラレーション(期限の利益喪失)条項に基づき、債務の残り全額を直ちに支払うよう要求できる権利も生じる。《MY》