NEC、ポルトガル大手通信と家庭内通信機器の仮想化実証実験
2015年5月8日 13:29
NECと子会社のNetCracker(ネットクラッカー)は8日、ポルトガルの大手通信ポルトガルテレコムと共同で、ブロードバンドルータなどの家庭内通信機器の機能を仮想化する実証実験を行ったと発表した。
ルーティングやIPアドレス割り当て、ネットワークアドレス変換といった家庭内通信機器の機能を仮想化し、ポルトガルテレコムのデータセンターにある汎用サーバ上動作させることに成功した。
ブロードバンドネットワークの普及やサービスの高度化に伴い家庭内通信機器の機能が増大しており、修理や保守の工数が通信事業者にとって大きな負担となっている。解決手段として、家庭内通信機器の仮想化(virtualized Customer-Premises Equipment:vCPE)ソリューションが注目されている。
vCPEソリューションにより家庭内通信機器の主要な機能を仮想化し、それらの機能をデータセンター側に移すことで、通信事業者は家庭内通信機器の修理やバージョンアップ作業の一部を自社データセンター内で完結できるようになる。