5月の「くりっく365」はトレードチャンス増加か?
2015年5月7日 13:44
*13:44JST 5月の「くりっく365」はトレードチャンス増加か?
東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、4月の取引数量は前月比6.5%減の278万9465枚。1日の平均取引数量も12万6794枚と前月比では6.5%の減少。一方、月末時点の証拠金預託額は2744億円と月末時点ベースでは上場来最高(6ヶ月連続の記録更新)となった。
取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、4月の取引数量は前月比3.8%減の76万3123枚。1日平均取引数量も前月比3.2%減の3万4882枚。一方、月末時点の証拠金預託額は330億円と「くりっく365」同様、月末時点ベースでは上場来最高となった。
4月の日経平均の上下の値幅は1152.81円と1000円超の値幅となったが、20000円台回復後は利益確定の売りに押されるなど達成感も意識される展開となった。東京市場では大型株の上値が重くなった一方、ここまでさえなかったマザーズなど中小型株に資金が向かうなど循環的な物色は続いている。一方、為替市場では、ギリシャへの財政懸念からユーロ売りが続いていたが、4月末にかけては巻き戻すような動きも見られユーロは上下に振れたが、ドル・円のレンジは僅か2円少しに留まるなど膠着。商いの主体であるドル・円が動意薄となったことが、前月比で月間取引数量が減少した要因と思われる。
なお、膠着感が強まった4月相場だったが、5月は様相が一変しそうな気配だ。足元では、イエレンFRB議長による「株式相場のバリュエーションは非常に高い」という発言などを材料に、株式、為替、債券市場ともにボラタイルな展開となっている。また、今晩、英国総選挙の投開票を控えていることなどから、5月の為替市場はトレードチャンスが増加する可能性も。《MT》