【中国の視点】ネパール:AIIBの最初顧客になるか、海外支援は18億米ドル必要

2015年5月7日 08:10


*08:10JST 【中国の視点】ネパール:AIIBの最初顧客になるか、海外支援は18億米ドル必要
大地震に見舞われたネパールがアジアインフラ投資銀行(AIIB)の最初の顧客になる可能性が高まっている。ネパールのマハト財務相はこのほど、政府が現在、住宅再建や道路整備、世界遺産の修復などの必要資金を見積もっており、アジアインフラ投資銀行(AIIB)に支援を求める計画を明らかにした。また、同国のパンデ外相は、約20億米ドルに上る震災復興資金が必要になり、うち海外からの支援金は18億米ドルになると発言した。

AIIBは年内にも正式に発足する見通しで、ネパールが最初の顧客になる確立が高いと予測されている。アジア開発銀行(ADB)は今月3日、ネパールの復興資金として総額3億米ドルの貸出枠を認可した。また、国際連合の試算では、人道的な支援だけでは4億米ドルが必要になるという結果が示された。

なお、今回の地震で確認された死亡者数は7200人以上(5月4日時点)となり、負傷者数は1万4000人以上。ネパール政府は、最終的に死亡者数が1万人になる恐れがあるとみている。国連の発表によると、ネパール総人口2800万人のうち、800万人は震災の被害を受けており、うち200万人はむこう3カ月、テントや食品、水、薬品などの不足に直面するという。《ZN》

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