ネパール地震による地殻変動、最大1.2m隆起

2015年5月6日 11:55

 4月25日に発生したネパール地震により、カトマンズの北方から約30km東方にかけて最大1.2m以上地殻変動が起きたことが、国土交通省国土地理院の解析によりわかった。日本の地球観測衛星「だいち2号」に搭載された合成開口レーダーのデータを解析して、地震に伴う地殻変動を検出した。

 今回の地震に伴う地殻変動の主な特徴は以下の通り。

・10cm以上の地殻変動が見られる領域は、カトマンズ北方を中心として、東西160km程度、南北120km程度の範囲。変動域の南部は隆起、北部は沈降した。
・カトマンズの北方から約30km東方にかけての領域が最も地殻変動が大きく、最大で1.2m以上変位。
・観測された地殻変動の特徴から、北北東傾斜の断層による逆断層滑りが生じたと推測される。

 今後、より詳細な分析が行われるという。(記事:町田光・記事一覧を見る

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