中国:習主席がロシア訪問へ、エネルギー協力強化
2015年5月5日 13:25
*13:25JST 中国:習主席がロシア訪問へ、エネルギー協力強化
中国の外務省は4日、習近平・国家主席が今月7-12日にカザフスタン、ロシア、ベラルーシの3カ国を歴訪すると発表した。うち8-10日はロシアを訪問し、モスクワで開催される対ドイツ戦勝70年の記念式典に出席するほか、プーチン大統領と会談する予定。外交部の程国平・副部長によれば、両首脳は期間中、エネルギー・航空分野の提携協定に署名する運びだ。
中でもエネルギー分野での協力関係が強化される見込みという。ウクライナ問題による欧米の経済制裁や国際原油相場の下落に直面しているロシアにとっては、中国へのエネルギー輸出が重要な意味を持つためだ。一部メディアでは、プーチン大統領がすでに、東ルートのパイプラインを通じた中国向け天然ガス輸出を正式に認可したと報じている。中国とロシアは昨年10月、東ルートでの天然ガス供給に関し、政府間協定を結んでいた。
このほか、高速鉄道やその他インフラ建設などの分野でも提携強化が図られる見込みという。これに先立つ4月30日には、ロシア初の本格的な高速鉄道(モスクワ~カザン)の建設プロジェクトで、現地企業と中国中鉄(390/HK)のコンソーシアムが設計業務を落札したことが明らかとなっている。
【亜州IR】《ZN》