(中国)「バフェット氏の最後の弟子」騙る、四川省で投資詐欺

2015年5月4日 09:39


*09:39JST (中国)「バフェット氏の最後の弟子」騙る、四川省で投資詐欺
四川省成都市でこのほど、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の“最後の弟子”を名乗る男が、個人投資家2人から預かった多額の投資金を持ち逃げし、逮捕されていたことが分かった。中国政府系メディアが伝えている。

男は2014年後半、重慶市の高級高層住宅タウン「華潤二十四城」に長江を一望できる部屋を借りた。豪華にしつらえて、リビングの中央にバフェット氏とのツーショット写真を飾ったという。その後、バフェット氏の最後の弟子を名乗って個人投資家に近づき、同室へ招き入れて写真を見せることで信用を得ていた。

数カ月後、すっかり男を信用した個人投資家に対し、「間もなく上海・深センの株式市場が高騰する。毎月少なくとも20%の利益が得られる」と持ちかけ、両者間で「投資信託契約」が締結される。被害者の1人は、投資金30万人民元(約578万円)の運用を男へ託し、半年間毎月最低5%の配当を得ることで契約を結んだ。最初の2カ月間で3万人民元(約58万円)の利益を得たが、それ以降、男と連絡が取れなくなり、被害者名義の株券はすべて売り払われ、証券口座の残金は根こそぎ持ち去られたという。

その後の調べで、男とウォーレン・バフェット氏には一面識もなく、2人の写真は画像加工ソフトで加工されたものだったことが分かった。検察院は、「小さく儲けさせ大きく騙すのが詐欺師の常套手段だ。安易に大金を投資してはいけない」と注意喚起している。

【亜州IR】《ZN》

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