社会人1~2年目が「やる気」を奪われるセリフ、2位は「ゆとり世代だなぁ」、1位は?
2015年4月30日 09:31
今年の新入社員は、柔軟性はあるものの、熱を入れて指導すると「色=個性」が消えてしまう「消せるボールペン型」らしい(日本生産性本部)。ちなみに昨年は「自動ブレーキ型」。何事も安全運転だが、どこか“馬力不足”とも言われていた。共通しているのは、熱血指導やハードワークには弱いという点だろうか。そんな社会人1~2年目の若手が、「先輩社会人に言われたらやる気を奪われてしまうセリフ」のトップは、「この仕事向いてないんじゃない?」(36.7%)であることが、ソニー生命保険の調査で分かった。仕事で悩んでいる後輩に、突き放すような言葉をかけると、やる気を失ってしまうのは当然かもしれない。
同調査はソニー生命保険が、今春に社会人となった男女500人と、社会人2年目の男女500人に対し、インターネットリサーチで実施。「先輩社会人に言われたら、やる気を奪われてしまうセリフ」(複数回答)のトップは「この仕事向いてないんじゃない?」(36.7%)だったが、2位は「ゆとり世代だなぁ」(34.3%)、次いで「やる気ある?」(31.9%)、「そんなことは常識でしょ」(25.5%)、「私が若いころは○○だったのに」(25.3%)などの順だった。調査したソニー生命保険では、「世代に対する思い込みや先入観をもって話をする先輩や、後輩を理解しようとする姿勢のない先輩は、やる気をどんどん奪ってしまっているかもしれない」とコメントしている。
では、「後輩のやる気」を引き出す言葉は何か。社会人1~2年目の男女が、落ち込んでいるときに「先輩社会人に言われたらやる気に火がつくセリフ」の1位は、「次からはこうしようか(改善策を指示)」(36.9%)だった。次いで「困ったことがあったらいつでも相談して」(28.1%)、「頑張ったんだね、ありがとう」(27.3%)、「一緒に頑張ろう!」(24.5%)、「失敗は誰にでもあるよ」(23%)、「責任は俺が持つよ」(22%)などが上位にランクインした。突き放すのではなく、改善策を示したり、気持ちに寄り添ったりできる先輩が、後輩の「やる気」を引き出せるようだ。いつの時代も、新人教育の基本は変わらないのかもしれない。(編集担当:北条かや)