米当局のネット監視をリークしたスノーデン氏、米国の中高年には嫌われる

2015年4月28日 08:38

taraiok 曰く、 2013年に米国家安全保障局(NSA)によるネット監視を内部告発したエドワード・スノーデン氏は、米国の中高年からは支持されていないという調査結果が明らかになった(USNewsNewsmaxACLUSlashdot)。

 米自由人権協会(ACLU)が実施した国際世論調査(対象国は独、オランダ、スペイン、英、イタリア、カナダ、ニュージーランド、フランス、オーストラリア)によると、欧米ではエドワード・スノーデンの人気は高い。とくに18~34歳の「Millennials世代」では、スノーデンをプライバシー保護のリーダーと見なす傾向が強いようだ。イタリアでは同世代では86%もの支持を得ているという。

 しかし、米国のMillennials世代では支持は56%とやや低迷している。また米国での全年齢調査では64%のユーザーがスノーデンに対して否定的な立場を取っている。35~44歳の層では支持は34%、45~54歳層では28%に低下、さらに55歳以上となると26%にまで低下する。スノーデンの行動はプライバシー保護につながったかもしれないが、国家の安全保障を傷つけたという理由での否定が多いようだ。

 ACLUでは、Millennials世代はオンラインで行動を追跡されたり、電話関連の情報を収集されたくないデジタル・ネイティブ世代であることも影響しているとしている。なお、米国勢調査局によると今年はMillennials世代の影響力が団塊世代を上回ると予測されているという。

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