ドローン世界市場は12兆円規模、DJIなど中国メーカーに存在感

2015年4月27日 11:16


*11:17JST ドローン世界市場は12兆円規模、DJIなど中国メーカーに存在感
プロペラで飛ぶ小型の無人飛行機「ドローン」市場が中国でも急速に拡大している。北京市でこのほど開幕した「中国国際模型博覧会(Hobby Expo China 2015)」では、大疆創新科技公司(DJI、本社:深セン市)をはじめとする多数の国内無人機メーカーが最新モデルを出展。内外来場者の注目を集めたという。経済日報が27日付で伝えた。
世界の民間向け無人機市場は、すでに市場規模が1000億米ドル(約11兆9000億円)に拡大したとされる。さらに今後10~20年は、産業発展の黄金期を迎える見通しだ。この巨大市場で中国企業は、すでに一定の実力と潜在力を保有。世界に流通する商業用無人機10台のうち、7台が中国製という統計データもある。
なかでも積極的な海外戦略を展開するDJIは、世界最大手の無人機メーカーへと成長した。製品は映画撮影、取材、野生動物保護など複数の分野に製品を投入。ネット販売を通じた個人消費者の開拓にも注力している。このほか1000万ドルの資金調達に成功した広州億航智能技術公司など、複数メーカーが中国無人機メーカーの第1陣として名を連ねる。物流や農業向けなどに、的を絞った専門機を製造するメーカーも多いという。
有望市場とみなされる中で、裾野産業も急ピッチに成長。広東省深セン市では、スマートフォンと同レベルの高度な無人機産業チェーンが形成されつつある。欧米の無人機メーカーの進出も相次ぐ状況だ。

【亜州IR】《ZN》

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