シャープの微生物センサが「きぼう」日本実験棟へ

2015年4月24日 15:05

 シャープは24日、「きぼう」日本実験棟への搭載に向けて、同社製微生物センサ「BM-300C」3台を、3月にJAXA(宇宙航空研究開発機構)に納入したと発表した。宇宙飛行士の長期滞在を維持するための環境モニタ。空気中を浮遊する細菌やカビ菌などの微生物の量を短時間で自動計測できる。

 国際宇宙ステーションに取り付けられた「きぼう」日本実験棟では、宇宙飛行士が長期間滞在し、微小重力環境を利用した科学実験などを行っている。「きぼう」は地上から400㎞上空にあり、完全閉鎖された環境である。宇宙飛行士の長期滞在を維持するには、適切な環境維持が不可欠であり、そのためには常時の環境モニタが重要となる。

 このセンサは、計測するエリアの空気を吸引した後、検出対象となる微生物を抽出する。独自手法を加えた蛍光検出法により、微生物量を約10分で自動計測。連続計測にも対応しているため、微生物量の経時変化をモニタリングすることも可能。

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