日本SGI、東大地震研究所に大規模並列計算機システム納入
2015年4月24日 12:42
日本SGIは24日、東京大学地震研究所地震火山情報センターに、大規模並列計算機システムを納入したと発表した。システムは3月1日から本番稼働を開始している。システムは、大規模共有メモリーサーバ「SGI UV 2000」と分散メモリー型クラスターサーバ「SGI ICE X」を組み合わせたもの。
研究内容や計算アプリケーションの特性に応じた計算処理が効率的に実行できるように、高速計算サーバシステムと並列計算サーバシステムを組み合わせて構成されている。高速計算サーバには大規模共有メモリーサーバの「SGI UV 2000」が採用され、1,024コアのインテル Xeon プロセッサー E5-4600 v2製品ファミリーと8TBのメモリーが搭載されている。
システムには、分散メモリー型クラスターサーバ「SGI ICE X」が採用されている。3,456コアのインテル Xeon プロセッサー E5-2600 v3 製品ファミリーと18TB のメモリーを搭載した144ノード構成の大規模クラスターシステム。ノード間接続には高速なInfiniBand 4x FDRを採用している。ストレージ物理容量は合計802.4TB。システム全体の理論ピーク性能は、従来システムのおよそ6倍強を達成した。
また、遠隔可視化システムも新たに導入。遠隔可視化ソフトウェアには「SGI VizServer with NICE Software」が採用され、研究者が計算処理だけでなく、計算結果も遠隔からネットワークを通じて監視できるようになった。