中国:「デジタル読書」人口が急増、「微信」での閲覧人気

2015年4月23日 08:53


*08:53JST 中国:「デジタル読書」人口が急増、「微信」での閲覧人気
中国新聞出版研究院が20日発表した「第12回全国国民読書調査(2014年)」の結果で、デジタル機器を利用して読書する「デジタル読書」人口が中国で急増していることが分かった。中でもスマートフォン向けチャットアプリ「微信(WeChat)」を通じた閲覧が人気となっている。重慶晨報が21日付で伝えた。
読書の方法としては、紙による読書とデジタル機器による読書の2種類で調査した。デジタル機器による読書全体では8ポイント増の58.1%だった。ネット利用者が5ポイント増の49.4%、携帯電話利用者が9.9ポイント増の51.8%、タブレット端末が9.9%と増加した一方、電子書籍リーダーの利用者は0.5ポイント減の5.3%だった。微信を利用した読書率は34.4%で、携帯電話を利用して読書する人の6割以上を占めた。
これに対し、書籍による読書率は0.2ポイント増の58%。新聞が2.4ポイント増の55.1%、雑誌が2ポイント増の40.3%となっている。
1人当たりの年間読書量は8.45冊。未成年者については、0~8歳:5.56冊、9~13歳:8.8冊、14~17歳:13.13冊——だった。
紙による年間読書量は0.21冊減の4.56冊、電子書籍は0.74冊増の3.22冊だった。1日当たりの新聞閲覧時間は3.3分増の18.8分で、書籍は5.33分増の18.76分、雑誌は3.37分増の13.42分だった。
自 分の読書量について「非常に多い」と答えた人は2%にとどまった。「比較的多い」は8.2%、「普通」は38.3%。一方、「非常に少ない、または比較的少ない」は44.1%にのぼった。
今回の調査は14年9月に実施。年齢の上限は70歳で、中国29省・自治区・直轄市の97都市を対象に行った。

【亜州IR】《ZN》

関連記事

最新記事