大阪ガスと東京ガス、世界初の電池式家庭用ガス警報器を開発
2015年4月23日 05:17
大阪ガスと東京ガスは22日、世界初となる電池で作動する壁掛けタイプの家庭用ガス警報器「ぴこぴこ」を、警報器メーカーと協力して開発したと発表した。
「ぴこぴこ」は、ガス漏れや不完全燃焼による室内での空気の汚れを検知し警報する機能を備えた警報器で、設置方法として、天井に取り付ける天井付タイプと、壁からつりさげる壁掛けタイプの2種類がある。
大阪ガスでは1999年から、東京ガスでは2006年から省電力ガスセンサーの研究開発に着手し、その結果、半導体製造プロセスなどに使用されるMEMS技術を用いて小型化(現行機の約1/100~1/500)することで、超省電力(現行機の約数千分の1)を実現した。
さらに、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)主催の事業にも参画し、フィールドデータを収集することで、信頼性向上のための改良を重ねた結果、ガス警報器では世界初となる電池駆動を可能にした。なお、大阪ガスは住宅用火災・ガス・CO警報器を5月11日から、東京ガスはガス・CO警報器を10月中旬から、2015年度はそれぞれ1万台を限定発売し、2019年を目途に本格発売する。価格はすべてオープン。