14年度の日本マーケティング大賞に「道の駅」 奨励賞はLINE、ユーグレナなど
2015年4月22日 16:11
日本マーケティング協会は21日、2014年度の優れたマーケティング活動を表彰する「第7回 日本マーケティング大賞」の結果を発表した。大賞に、推薦プロジェクト総数183件の中から『「道の駅」による地方創生マーケティング』(全国「道の駅」連絡会)を選出した。他にも、奨励賞4件、地域賞3件が選出された。5月26日(火)、アルカディア市カ谷(東京都千代田区九段北4-2-25)にて表彰式・贈呈式を行う。
全国「道の駅」連絡会の受賞理由は、現在、日本全国で1,059駅が登録され、年間購買者数は2億1千万人、年間売上高は約2,100億円。旅行者、地域住民、農産物生産者、地方自治体、道路管理者のすべてのステークホルダーがwin-winとなるビジネスモデルは斬新で、まさに日本発のユニークなマーケティング事例となっていると評価された。また災害時の防災拠点や地域の観光総合窓口としての活用など、新しい取り組みも始まっているとした。
ある分野において非常に優秀であったマーケティング・プロジェクトや小さくてもキラリと光るマーケティング・プロジェクトを選考する、「日本マーケティング大賞奨励賞」には、以下の4つの企業が選出された。
○「LINE Creators Market」によるユーザーとの共創ビジネス (LINE)
受賞理由:企業とユーザーがともに利益を得るビジネスモデルを実現させた。大きな社会的ムーブメントを引き起こした実績。
○次世代4WINビジネスモデル、RBCおきなわ健康長寿プロジェクト「歩くーぽん」(琉球放送)
受賞理由:社会課題解決ビジネスモデルの開発。沖縄県民の健康維持にも貢献。
○人類の抱える課題を解決する新素材ミドリムシの市場創造(ユーグレナ)
受賞理由:画期的な素材による新市場創造。食料問題やエネルギー問題、環境問題の解決へ向けた大きなポテンシャル。
○妖怪ウォッチ~クロスメディアマーケティングの成功~(妖怪ウォッチ製作委員会代表 レベルファイブ)
受賞理由:クロスメディア戦略とそのシステム化。全てのメディアを駆使して一大ブームを起こしたコンテンツ・マーケティングの集大成。
また、経営資源が地域にあり、地域活性化や地域の特徴を活かした事業に贈られる「日本マーケティング大賞 地域賞」には、『宝塚歌劇100周年のマーケティング活動』(阪急電鉄 創遊事業本部歌劇事業部/関西地区)、『集客力強化によるテーマパークの再生』(ハウステンボス/九州地区)、『「山の水族館」を核にした北見市の観光開発』(北見市/北海道地区)が選出された。(記事:町田光・記事一覧を見る)