第一三共、印製薬大手サン・ファーマの保有株を全売却
2015年4月22日 10:20
*10:21JST 第一三共、印製薬大手サン・ファーマの保有株を全売却
インドメディアはきょう22日、第一三共<4568>が21日、保有するインドの製薬大手サン・ファーマシューティカルズ・インダストリーズ(SUNP)の全株式(発行済み株式の8.9%に相当)を売却したと報じた。売買代金は32億米ドル(約3830億円)。一株あたりの譲渡価格は931.60ルピー(約1770円)となり、前日の終値1044.10ルピーを10.77%下回る水準となった。なお、サンファンーマの株価は21日、前日比8.86%安の951.60ルピーで取引を終えた。
第一三共は2008年、46億米ドルでインドのシン兄弟(Malvinder&Shivinder Singh)から製薬大手ランバクシー・ラボラトリーズを買収した。ただ、ランバクシーはその後、米連邦食品医薬品化粧品法等の違反について有罪となり、米食品医薬品局(FDA)に対して5億米ドルの罰金を支払ったほか、世界最大市場である米国への輸出が禁止された。この件で第一三共の保有分の時価総額が半減したともいわれた。今年3月、サン・ファーマがランバクシーを吸収合併したことに伴い、サン・ファーマの株式8.9%を保有することとなった。《ZN》