アウターや雑貨を拡充、EC戦略も鍵に 三陽商会新ブランド「クレストブリッジ」2015秋冬発表(前半)

2015年4月21日 11:27

新コレクションでは、既存ブランドのアイコンでもあるバーバリーチェックに代わり、赤を基調としたブロックチェックを同ブランドのハウスチェックとして大胆に取り入れた。

 三陽商会はきょう20日、新ライセンスブランド「ブルーレーベル クレストブリッジ」「ブラックレーベル クレストブリッジ」の初コレクションとなる2015秋冬商品を発表。クリエイティブ・ディレクターに就任した三原康裕デザイナーも出席し、今後の販売戦略や新商品へのこだわりなどについて説明した。

 「クレストブリッジ」は、同社「バーバリー ブルーレーベル」「バーバリー ブラックレーベル」が今年6月でライセンス契約を終了するのに伴い、英バーバリー社と新たにライセンス契約を結び販売するもの。クリエイティブ・ディレクターに「ミハラヤスヒロ」の三原康裕デザイナーを起用。3月31日には業界関係者を対象にしたランウェイショーを開催。初コレクションとなる2015秋冬商品の一部を披露した。

三陽商会 バーバリー後継ブランド「クレストブリッジ」お披露目 デビューショーを開催

 同ブランドのルーツである“英国らしさ”に、三原氏のエッジィな感覚を効かせた新コレクション。2015秋冬は、主力のアウターとともに、雑貨のバリエーションを拡充。バッグや時計、iPhoneケースなどのデジタルステーショナリー、靴デザイナー出身の三原氏が得意とするシューズを打ち出す。また、アウターを中心としたメイドインジャパン企画を加え、プレミアム感を訴求する。

 荒居徹執行役員バーバリー事業部長は、新コレクションついて、「コンセプトは、“継承と革新”。ボリュームゾーンやラグジュアリーでもない、百貨店ブランドならではの“プレミアムベーシック”を継承しつつ、三原氏のエッジの効いたコンテンポラリーな感覚が加わった。三原氏のクリエーションと私たちのものづくりがインタラクティブに融合し、クリエイティブとコマーシャルの調和のとれたものづくりが完成した」と自信を見せた。

 佐久間睦取締役事業本部長も、「3月に行ったランウェイショーが高評価を得ている」といい、「2013年中期経営計画で発表した、マッキントッシュ、ポールスチュアート、エポカの基幹3事業と並ぶ重要な事業として、ブランド価値を高めていく」と強調した。

 今後は、7月から8月にかけ、百貨店やファッションビルなどに入る既存約150店舗のロゴやファサードを順次新ブランドに変更。既存ブランドと新ブランドの商品を併売する形をとり、9月には屋号・商品ともに100%新ブランドとして運営する。併せて、9月からオンラインショップを開設。従来行っていなかったEコマースやデジタルプロモーションにも積極的に取り組んでいく。

後半に続く

英国らしいカラーリングを打ち出した新コレクション。三原氏の得意とする靴も目玉の1つだ。

ジオメトリックxカモフラ柄や、リバティー柄など英国らしさを感じさせる柄も数多く取り入れた。

アウターを中心としたメイドインジャパン企画。

iPhoneケースやiPadケースなどのデジタルステーショナリーも。

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