関節の音が鳴る様子をMRIで観察、「キャビテーション」説を裏付ける?

2015年4月20日 17:42

 指などの関節を動かしたとき、「ポキッ」という音が発生することがある。これはクラッキングと呼ばれているが、クラッキングが発生する原因については証明されておらず、いくつかの仮説が立てられていた。このたび、カナダ・アルバータ大学の研究者らがMRIで指の関節を鳴らすときにどのような現象が起こっているのかを観察したという(TOCANAハフィントンポストPLOS ONE掲載論文)。

 その結果、関節から音が鳴っている際、関節が離れるとともに関節の潤滑油内に気泡が発生していることが確認できたという。クラッキングが発生する理由の1つとしてキャビテーションが挙げられていたが、今回の観察結果はこれを裏付けるものになる。ただし、研究では矛盾したデータが示されているとのことで、まだキャビテーションがクラッキングの発生理由であるとは断定できないようだ。

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