トヨタの中国合弁:ライン増設、新型車10万台生産へ
2015年4月16日 13:11
*13:11JST トヨタの中国合弁:ライン増設、新型車10万台生産へ
自動車生産で国内6位グループの広州汽車集団(2238/HK)は15日引け後、トヨタ自<7203>との合弁会社である広汽豊田について、生産ラインを新設することを明らかにした。27億人民元(約525億円)を投じ、新型車を年間10万台(第1期)の規模で生産する。
広州市南沙区の第1、第2生産ライン付近に建設する。最新の生産技術とトヨタ生産方式(TPS)を導入する方針だ。2017年の稼働を目指す。
トヨタはリーマン・ショックを機にこれまでの拡大路線を見直し、2013年から完成車工場の新設を凍結していた。この結果、既存工場の稼働率が回復したほか、工場新設の初期投資を従来比で約4割低減できるメドがついたため、再び増産にかじを切ることを決めた。今回は中国だけでなく、メキシコに新工場(年産20万台、19年稼働予定)を建設することも明らかにしている。
広州汽車はグループ全体で国内シェア6位。年産能力は14年末時点で155万台に上る。乗用車の生産は、主として広汽豊田(トヨタとの合弁)、広汽本田(ホンダとの合弁)を通じて展開。同2社の売り上げ寄与度が約9割に達する。12年11月、民営大手の奇瑞汽車と戦略提携で合意。本土メーカー同士が提携する初ケースとなった。
【亜州IR】《ZN》