キヤノン、クラウド基盤を利用した医療用画像の外部保管サービス
2015年4月15日 12:02
キヤノンマーケティングジャパンは14日、医療用画像クラウドサービス基盤を17日から開始すると発表した。すでに提供しているMedical Image Place(メディカルイメージプレイス)」の新サービスとして、医療施設内の医用画像をクラウド上に保管する「医用画像外部保管サービス」となる。
データ保管容量1GBあたり最低月額利用料金30円からで、低価格なフローズンデータ保管向けプランの2種類が用意されている。
今回の新サービスは、同基盤上で稼働させるサービスの第二弾となる。近年、CT(コンピュータ断層撮影装置)やMRI(磁気共鳴画像装置)など画像診断装置の性能進化にともない1回の撮影で大量の画像データを取得できるようになり、医療施設内で発生する医用画像データ量が増加。保管が義務付けられている医用画像データを外部保管するニーズが高まってきている。
新サービスは、このニーズに対応。同サービスを利用することで、医師はCTやMRI、X線撮影装置などで撮影した患者の検査画像をクラウド上に保管できる。重要な医用画像をクラウド上に保管するための通信形態は、各省庁のガイドラインに準拠するなど、高度なセキュリティ対策が施されている。
また、データセンターなど安全な場所に多重保管されるため、バックアップに必要なストレージ構築コストを抑えられる。および、自然災害やシステム障害からデータを守るBCP(事業継続計画)・DR(ディザスタリカバリ)対策としても活用できる。
さらに、PACS(医用画像システム)のシステム入れ替えの際の医用画像データの一時的な保管としても利用できる特徴を持つ。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)