香港の住宅価格、今後3年で50%以上下落も=米著名投資家ジム・ロジャーズ氏

2015年4月13日 09:49


*09:50JST 香港の住宅価格、今後3年で50%以上下落も=米著名投資家ジム・ロジャーズ氏
米著名投資家ジム・ロジャーズ氏はこのほど、香港の不動産バブルがすでに崩壊寸前まできていると指摘し、住宅価格が3年以内に50%以上下落する恐れがあるとの見方を示した。

ロジャーズ氏は、香港の住宅供給が大幅に増加しており、価格の下落が合理的だと指摘。また、米国が利上げに踏み切った場合、米ドルの持続的な上昇観測を受けて香港から外資の引き揚げが加速する可能性が高いため、これが香港に大きなダメージを与えると警告した。香港政府が香港ドルと米ドルのペッグ制を解消すれば、香港の不動産市場が一層の打撃を受けるになるとの見方を示した。

なお、2005年の米利上げが実施された後、貸出金利の大幅な上昇に伴い、香港の住宅成約件数は8カ月の間に75%減少した。

香港政府の統計データによると、2014年の住宅完工戸数は1万5720戸となり、前年を8250戸上回ったという。また、今年と来年の新築住宅の完工戸数は3万戸以上になると予測され、2004年以来の最高水準になる見通しだ。《ZN》

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