就活、3月解禁で「厳しくなる」が62%=マイナビ調査
2015年4月13日 11:45
マイナビは、2016年卒業予定の学生を対象とした「2016年卒マイナビ学生就職モニター調査 3月の活動状況」の結果を発表した。12月に就職活動が解禁になっていた先輩と比べて、今年より新たに導入された3月就活解禁制度により、自分たちの就職活動が「厳しくなる」と回答した学生は大幅増の62.6%となった。
同調査によると、3月の学生の活動を2015年卒12月(広報活動開始1カ月目)と比較すると、単月の平均エントリー社数は、9.3社減の35.0社と大きく減少した。一方で、「個別企業説明会の予約・参加」や「エントリーシートの取り寄せ・提出・通過社数」の平均はいずれも2015年卒12月を上回った。
学生は3月1日の就職情報サイトのグランドオープン後、すぐに企業にエントリーし、3月後半にかけて早くも個別企業説明会やエントリーシートに取り組み始めており、密度の高い1カ月だったようだ。
企業にエントリーする基準をみると、「少しでも興味が湧いた企業」が2015年卒12月比3.1pt減の47.2%で、「志望度の高い業界の中で幅広く」が3.6pt増の30.3%だった。採用広報活動開始前のインターンシップの増加などにより、2015年卒の学生と比較し、志望業界などの職業観が形成されている学生が増加していることがうかがえる。
学生の企業選択の志向については、2015年卒12月に引き続き大手志向が続くなか、中小企業を中心に活動する学生が増加し、およそ4人に1人の割合となった。また、今年から始まった就職活動解禁時期のスケジュール変更に関して「先輩と比較して自分たちの就職活動はどうなるか」については、6割を超える学生が「(かなり+多少)厳しくなる」と回答した。
調査対象は2016年卒業予定の全国の大学4年生及び院2年生。モニター4,280名。有効回答率42.8%。回答数1,832名(文系男子387名、理系男子558名、文系女子438名、理系女子449名)。(記事:町田光・記事一覧を見る)