ファーストリテ、中間決算で過去最高益を更新
2015年4月12日 15:18
ユニクロなどを展開するファーストリテイリング<9983>が9日、2015年8月期第2四半期の連結決算を発表。それによれば、売上高は前年同期比24.2%アップの9496億8400万円、営業利益は前年同期比40.2%アップの1500億7700万円という結果であり、ともに中間期では過去最高を更新することとなった。
ファーストリテイリングの15年8月期第2四半期連結決算のうち、国内ユニクロ事業の売上高は、前年同期比12.1%アップの4545億円で、営業利益は前年同期比24.7%アップの894億円と増収増益であり、ファーストリテイリングの計画を上回った。国内ユニクロ事業の増収増益の背景には、「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」などの冬物、そしてウールアウターやジーンズなど比較的単価の高い商品の販売が好調に推移したこと、また値下げロスが減少したことで粗利率も改善されたことなどが挙げられる。
そして海外ユニクロ事業も、売上高が前年同期比48.9%アップの3455億円で、営業利益が前年同期比63.2%アップの428億円と、大幅な増収増益をはたした。エリア別に業績を見てみると、中国・香港・台湾の「グレーターチャイナ」や韓国での業績が計画を上回り、増収増益の大きな要因となったほか、東南アジアやヨーロッパでも計画通りに推移した。ただし、オーストラリアやアメリカでは赤字となった。2月期末の海外店舗数は716店舗であり、前年同期と比べて182店舗増えた。
また同日、ファーストリテイリングは15年8月期の連結決算の予想について、国内のユニクロ事業において冬物が好調に推移したほか、海外でも業績が計画を上回るなどの好調さをみせていることから、売上高を前回の予想である1兆6000億円から、前年同期比19.3%アップの1兆6500億円に、営業利益を前回の予想である1800億円から、前年同期比53%アップの2000億円に、最終利益を前回の予想である1000億円から、前年同期比61%アップの1200億円に上方修正するとの発表を行い、さらなる過去最高益を目指す方針を示した。(編集担当:滝川幸平)